7/13座り込み&8/9 抗議行動の呼びかけ★

はじめまして。みなさん、京都府京丹後市丹後町宇川地区で米軍基地の建設計画があることをご存じでしょうか。その計画の詳細は以下のページを御参照ください。

http://peacetango.exblog.jp/20990730/

http://kuronekotango.jimdo.com/

http://blog.livedoor.jp/noarmydemo/archives/35140690.html

https://www.facebook.com/tomoaki.nagai.58


日米両政府は、多くの反対の声を聞くことなく、2014年5月27日に建設工事着工を強行してしまいました。政府の計画では、同年10月にXバンドレーダーの設置、12月には基地の運用開始が予定されています。

私は宇川の住人ではありませんが、今、宇川でおこっていることが、とても悔しいですし、許せない気持ちでいっぱいです。宇川を歩き、お話を伺っていると、基地建設を諸手をあげて賛同している方はほとんどいません。たしかに、京丹後市長と市議会議員は基地の受け入れを決めたわけですが、京丹後市の中心部から遠く離れ、かつては「陸の孤島」とも呼ばれた宇川との温度差は激しいものがあると感じています。自然環境や暮らしへの悪影響も指摘されてきました。宇川地区が、過疎化を通り越して限界集落に近い状況に向かいつつある、という厳しい現実はあるのですが、だからといって、米軍基地を受け入れる必要はまったくないのではないか、別の村おこし、町おこしの努力はすでに行なわれており、その活動を発展させることに多くの人々が協力すればよいのではないか、と思います。

そして、私自身は、沖縄の辺野古や高江(米軍のオスプレイやヘリコプターの離着陸帯の増設が強行されています)での基地建設阻止のための座り込みに参加してきました。住民と、反対する住民の思いを共有する世界各地から集まった人たちが、あくまで非暴力で、基地建設工事を止めてきたのをみてきました。いやなものはいやだ、おかしいことはおかしい、と言うことの大切さを経験してきました。

だから、どう考えても、宇川での米軍基地建設を止めたいのです。少しでも遅らせたいのです。国と住民、そして宇川に思いを寄せるたくさんの市民とのあいだで、なされるべき話し合いをするべきです。

そのような思いから、さまざまな活動に参加してきましたが、宇川の基地建設現場でのスタンディングアピール、座り込み、阻止行動をスタートしました。

このブログはその活動の記録であり、みなさんへの呼びかけです。一人の力は小さくても、たくさんの人が集まればできることがあります。そのことを信じながら、このブログを少しずつですが(距離が離れていることもあり、宇川には毎日、毎週通うことができません)、更新していきたいと思います。


〈7月12日 スタンディングアピールをスタート〉

梅雨の合間の快晴。友人数人と話し合って、宇川に向かいました。

基地建設現場のお隣は清涼山・九品寺。まずは参拝をさせていただきます。お寺を訪れると、信じ難いことなのですが、わーっと警察官数名に囲まれてしまいました。「こんにちは」のあいさつも「恐れ入ります」のことわりもなく、警察官は「免許証を見せて下さい」と高圧的な口調。なぜ、お寺を参拝するのに、免許証を提示しないといけないのでしょうか。参拝者だけでなく、お寺に対して失礼なことをしているのを理解していないようです。不快な思いをしながら、参拝をしました。とても静かな境内は、立派な老い松や巨木に囲まれています。この木々はどんな思いで、隣で進んでいる米軍基地建設工事を眺めているのだろう。

そして、お隣の基地建設工事現場へ向かいました。建設現場は四方八方がフェンスに囲まれています。静かな海辺の集落の狭い車道を、ひっきりなしに巨大なダンプカーが次から次へと到着します。砂埃をまきあげながら。建設工事現場内にはたくさんのショベルカーなどの重機が、ガガガガーとけたたましい音をたてて、もともと農地だった土地を掘り起こし、削り、外から持ちこまれた土砂を敷き詰めていました。ゲートの目の前に住んでいる方々もおられます。騒音、土煙、目の前の農地が破壊されていく姿を、どんな風に見ているのだろう、感じていらっしゃるのだろう、と思いました。

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ゲート前に友人たちと立ちました。基地用地のなかにも、車道にも入っていません。あくまで歩行者が日常的に歩いている場所です。すぐに警察官数名、民間の警備員数名が集まってきました。「危ないですよ」と言いながら、私たちを立退かせようとします。私は、どういう気持ちで来ているのかを説明して、この工事がまっとうな話し合い、住民の方々からの質問に答えないまま、国が進めていることも説明しました。とにかく警察官の方々がとても高圧的でした。「危ないですよ」ばかり。「危ないかどうかは自分で判断します。ダンプカーの運転手さんや民間の警備員さんと直接話し合いながら、ここでの行動をしたいのです」と伝えるのですが、聞く耳をもってくれませんでした。

ダンプカーが5分間隔くらいで到着します。運転手さんや民間警備員さんに「こんないやな工事なのだから、さぼりましょう」というプラカードを掲げました。誰だって嫌だと思う、米軍基地建設工事なんて。私は、運転手さんや民間警備員さん、工事の作業員の方々と対立したり、非難したくてここに来ているわけではありません。この工事がどういうものなのか、どのような問題を抱えたものになるのかを伝え、共有したいのです。ダンプカーが来る、運転手さんに向けてメッセージをとどける、車をよける、目で合図をする、そんなやりとりをくりかえしました。「危ない」を繰り返した警察官は不要になり、私たちと警備員の方々、そして運転手さんとのあいだで、ここまでなら抗議もOKという空気がつくられていきます。もちろん、車両を止めることができればよいのですが、人数が足りず、工事にかかる時間を少しでも遅らせたり、運転手さんや作業員の方々に言葉を送り届けることしかできません。

目の前の車道は、思ったより、たくさんの車や人が通ります。近くの田畑での農作業のために来た住民の方々。ピクニックかなにかで訪れているグループ。観光客と思われる車。景色の良い海岸線を走り抜けるバイク。公共バス。車道を行き来する方々に、ここで米軍基地建設工事が行なわれていること(そのような掲示はなされていないので、ぱっと通り過ぎる人にとっては何が行なわれているのかすら分からない形になっています)、自分は宇川が大好きなこと、このまま工事が続いて、基地ができあがってしまったあとに「こんなはずじゃなかったのに」と後悔しないように、行動していること、などをプラカードや声で伝えます。「こんにちは!」、「おつかれさまです!」と声をかけ、手を振りながらアピールをしてみました。運転手さんが手を振りかえしてくれたり、アイコンタクトを送ってくれたり、「がんばってよ〜」、「あんたらどこから来た〜?」、「ほんとは私も基地反対って言いたいところなんだけど」などなど、声をかけてくださる人も多かった。無視されたり、怒られたりするかなと思っていたので、意外な反応に、嬉しくなります。

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抗議と呼びかけを続けていると、警察もめんどくさくなったのか、暇そうに引きあげていき、ゲート前には警備員のおっちゃんたちのみ。そのうち、おっちゃんたちは「はーい、車来たよ〜」と呼びかけてくれて、「はいはーい」などと私たちも答えつつ、車を避けつつメッセージを伝えるという感じで、警備員のおっちゃんたちと抗議行動をする私たちのあいだの呼吸も不思議なんだけど、あってくる。ほんと、警察官っていらないなあと思う。対立やコミュニケーションを分断するだけなのだから。

すると、京都市内からやってきた反基地運動に取り組んでいる市民グループが15人くらいで登場。シュプレヒコールもあげてはる。すると、警備員のおっちゃんたちが「あんたらと一緒ちゃうんか?」、「なんで一緒にやらへんのや」とごもっともな謎のアドバイス。市民グループの方々から「おつかれさまです!」、「がんばりましょう!」と声をかけられる。時間が限られているらしく、次はいっしょにゲート前で立ちたいなと思いました。

気付くとゲートの近くに作業を指揮する米兵と思われる人たちが二人立って、談笑していました。5月27日に基地建設工事が始まったとき、抗議をした人に対して、彼らは「私たちはここのゲストなんだ」と言ったと聞きました。それは間違っているよ、という思いで、「You are not welcome! Don’t destroy our land! US army, go home!!(あなたたちは歓迎されていない!私たちの土地を壊すな!米軍は出て行け!!)と地声で叫びつづけました。くるりと振り返った米兵はこちらにカメラを向けてきました。気になるのでしょう。英文のプラカードを提示しつづけました。私たちにとって必要なことは、米兵・軍属たちにとって居心地の悪い空間をつくることだと思う。

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午後五時、現場のなかで動き回っていた工事車両が少しずつ止まり、作業員も飯場のようなところへ戻っていった。今日の工事は終了らしい。工事車両が止まると、本来の宇川の静かな空気と時間が戻ってきたように感じました。静かな土地とゆるやかに吹いてくる海風。蝉の声や鳥の声。近くには猿も登場。警備員のおっちゃんたちに「おつかれさま。また来るわ〜」と言うと、「また来るんか〜」との返事。

帰り道、寄り道した近くの浜辺はすばらしい夕焼けに彩られていました。

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小さな小さなスタンディングアピールだけれど、工事をほんのちょっと遅らせることができたり、住民の方々、車道を走る市民、警備員や米兵たちに言葉を届けることができる。そのことを実感した一日でした。宇川には、残念ながら、基地問題を語ることは、腫れ物に触れる様な空気が広がっていて、そのこと自体について話すこと、触れることのできない状態が続いているようです。比喩的にいえば、基地・軍隊による宇川の「占領」はもう既に始まっているのです。言いたいことが言えない、この息苦しい空間に、少しでも亀裂を入れて、空気をときほぐすことが、今何よりも求められていると感じました。その土地に住んでいない人間が外からやってきて無責任に何をしているんだ、という声もあるかもしれません。それは自覚しています。けれども、外の人間だからこそできることがあると思います。この息苦しい空間をときほぐし、言いたいことを言える雰囲気をつくりたいですし、住民の方々がいろいろな事情で抗議行動を目に見えてできないのであれば、それを私はやりたいと思う。少なくとも、このたった半日の行動は、たくさんのコミュニケーションを生み出しました。これが何かの始まりであってほしいと思います。

次の基地建設現場前の抗議行動、スタンディングアピールは8月9日(土)お昼頃から行ないます。ぜひ、みなさん集まって下さい。あの場所に立つだけで、わかること、学べることがたくさんあります。外から勝手な主張を持ちこむのではなくて、コミュニケーションを豊かに生み出すことから始めましょう。飲み物や手作りのプラカードなど、ぜひご持参ください。日陰のない現場ですので、暑さ対策のご準備を。無理をする必要はありませんので、5分でも、10分でもよいと思います。休み休み楽しみながらやりましょう。どうぞよろしくお願い致します。

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by ukawadiary | 2014-08-04 23:45 | 宇川日記  

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